つれづれ日記 ー2012 1月ー
NEW! 2012/01/22 <なかのZERO>
今まで、モデルを描く場合は2パターンあった。
一つは、感じたままの「印象」を素直に描く。
もう一つは、モチーフから「色と形」を借りて
きて色彩構成するパターン。
で、今回はちょっと「シチュエーション」を
描いてみようかな、と思ってトライしてみました。
そして、そこに「物語」を感じさる事が出来れば
・・・。
結果は右図のとおり。
「物語」とまではいかなかったが、
「状況」はなんとか描けたかな。
(ちょっとマンガっぽくなったけど)
2012/01/11 <ネオリアリズム6>
さて。右の作品は「絵画」でしょうか「写真」でしょうか?
実は「写真」を→フォトショップで加工し
→水彩紙に出力→それにペイント。したものです。
「な〜んだ」と思いましたか?
「こんなの絵画じゃない!」と思った方は
やはり、絵画の技術・労力に感動していたのでは?
「こんなの写真じゃない!」と思った方は
やはり、ストレートフォト以外は写真じゃない
というお考えでしょうか?
カテゴライズなんて、どちらでもイイと思います。
単に「作品」で良いのではないでしょうか?
トレースではなく、写真をそのまま取込む事によって
「絵画」の中に「ドキュメント」を取り入れられた。
と考えています。
これで、その瞬間、その場に、確かに彼女(被写体/モチーフ)
は在った。と言う「証し」になるのではないでしょうか。
「ネオリアリズム考」
これにてオシマイ。です!
2012/01/09 <ネオリアリズム5>
写実絵画において、
「本物以上にホンモノ」とか「写真よりリアル」
といった宣伝文句を目にする。
しかし。
どんなに写真と見紛うほどの絵画でも、
パスポートの証明(写真)にはならないし、
不倫現場をフォーカスした「写真」は法的証拠
となり得るが、「絵画」ではダメだ。
つまり、絵画はあくまで「イリュージョン」なのだ。
「当たり前の話」と言われればそれまでだが、
私は絵画の中に写真的「ドキュメント」が欲しい!
絵画の中にドキュメントを獲得することは可能か?
それについては、後日。
2012/01/08 <ネオリアリズム4>
絵画は「真っ白なキャンバス」から始まる。
写真は「被写体」から始まる。
いくらフォトショップでいじり倒そうが、
ソコに「物・事」が無ければ写真は始まらない。
裏を返せば「被写体」がその瞬間、その場に
在った「ドキュメント」なのだ。
これは写真の宿命だし、人によっては
「限界」と感じるかもしれない。
しかし私は、
そのドキュメント—記録・認証性—に憧れる。
ところでその点「絵画」はどうなのか?
それについては、後日。
2012/01/07 <ネオリアリズム3>
余計なお世話だが。
ケータイで誰でも「簡単で安価」に写真が撮れ、
フォトショップで補正・加工でき、
汎用プリンターで出力できる時代。
写真家の「価値」とは何なのだろう?
かつては、高価で専門的な機材・知識を要する
言わば「技術職」だった。
が、今では素人でもプロ並みの設備を揃えられる。
19世紀の画家達が、写真の登場により大失業時代を
向かえたように、写真家達も今、その存在意義を問わ
れているのだろうか?
特に。私が問題視するのは
フォトショップ等の「補正・加工ソフト」。
これで「いじり倒せば」写真も「イリュージョン」
となり得るのか?!
しかし、やはり写真は「写真」であると思う。
それについては、後日。
2012/01/05 <ネオリアリズム2>
面白いことに。
真(実)を写す、と書いて「写真」という。
(真)実を写す、と書いて「写実」という。
どちらも「真実」を「写し」ている。
前者は、
物体に反射する光を「カメラ」で「写し」取る。
後者は、
対象を画家の「心眼」で捉え「表現」する。
といったところか。
コトバ的にはどちらも似たようなものだが、
そこには決定的な違いがある。
それについては、後日。
2012/01/04 <ネオリアリズム1>
「写実」絵画って何だろう?
という疑問が、ずっと自分の中にある。
子供の頃から「人間はどこまでリアルに描けるんだろう?」
と思ってい、それを具現化するための鍛錬もしてきた。
が、
「写真でいいじゃん」という疑問も常にあった。
ご存知のとおり、カメラが発明されて画家達の
「本物ソックリに描ける」という技能的価値は失われた。
そして、己の感性を「表現」する方向に向かう。
が、
現代でも「写実(的)絵画」は存在し、
一定のポジションをキープしている。
しかし。
「わー、写真みたい!」「髪の毛一本一本までよく描くなー」
といった具合に技術・労力に感動されているように思う。
で実は。
私の興味はそこではなく、写真の「ドキュメント」であり、
絵画の「イリュージョン」についてなのです。
それについては、後日。
2012/01/03 <a happy new year>
今年のテーマは「ツッコミ」です。
今まで何事も、淡白ぎみだったので、
今年は「突っ込んで」行きたいと思います!
まず、第一に「作品」に対して。
ほんとうに「これでベストか?」と自問したい。
第2に「知識・理論」に対して。
これは苦手分野。
極めて感覚的に作品を創ってきて、むしろ
リクツっぽい事に拒否反応があったけれど、
今年は本を読むなりして「知」の部分も強化する。
第三に「人」に対して。
生まれつき極度の「人見知り」ゆえ、
「独りでいる方がいいや」と考えがちだったけれど、
もう少し人にも突っ込んでいきたい。
という事で、本年も宜しくお願い致します!